富士山を正面に望むテラス席と森のロケーション
静岡県裾野市の森林地帯に入り込んだ先に、Nature Caféはある。テラス席からは遮るものなく富士山が見え、季節ごとに山肌の色が変わっていく様子を間近で追える。野鳥が頻繁に飛来する環境で、ペット同伴での来店にも対応しているため、愛犬と並んで過ごす午後の時間を求めて足を運ぶ常連客も少なくない。薪ストーブを備えたログハウス風の店内は冬場でも暖かく、禁煙なので空気が澄んでいる。
ドライブの途中にふらっと立ち寄ったという口コミが目立つ。「富士山がこんなに近くに見えるカフェは初めて」「犬連れで気兼ねなく過ごせた」といった声が繰り返し投稿されており、テラス席の人気は週末になると予約なしでは座れないこともあるらしい。カウンター席は店内とテラスの両方に設けられていて、一人で訪れても居心地の悪さを感じにくい配置になっている。大きなモアイ像と木製看板が入口の目印だ。
パリ出身シェフが手がける季節ごとの皿
ランチメニューの中心にあるのは、フレッシュ野菜をたっぷり使った家庭料理の延長線上にあるフレンチだ。木曜と金曜だけ登場するネイチャーカレー、自家製ジェノベーゼ、フランス産生地のクロワッサン、ケークサレなど、曜日や時期によってラインナップが入れ替わる。パリ生まれのシェフが組み立てるメニューは、体調や好みに合わせたカスタマイズにも応じてくれる。旬の素材を軸に据えているため、同じ料理名でも訪れる月によって印象が変わるという声が多い。
個人的には、森の空気の中で食べるケークサレの塩気と野菜の甘みのバランスが印象的だった。カフェタイムは終日営業で、コーヒーや紅茶のほかにビール、ハイボール、ワインまで揃っている。おつまみプレートやスープ、バケットといった軽食もあるので、ランチの時間帯を外しても空腹を抱えたまま帰ることにはならない。8名以上のおすすめコースは予約制で夕方以降の利用にも対応している。
リモートワークからイベント貸切まで受け止める懐の深さ
Free Wi-Fiが整備されているため、パソコンを広げて仕事をする来客の姿も珍しくない。カウンター席に座ってリモートワークをこなしつつ、休憩のたびに窓越しの緑を眺めるという使い方ができる。WEB予約システムが導入済みで、席を事前に押さえておけば到着後すぐに案内してもらえる。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済と支払い手段が幅広い。
ヨガ教室や誕生日会など、貸切でのイベント利用にも相談ベースで応じている。子連れ家族がゆったり座れるよう空間のレイアウトにも配慮が行き届いていて、テーブル間の距離に余裕がある。「子どもが騒いでも周囲の目が気にならなかった」という感想を寄せる利用者もいるようだ。
バス停から徒歩2分、森の奥なのにたどり着きやすい立地
バス停・十里木三丁目から歩いて約2分。森の中という響きから想像するほどアクセスは悪くない。駐車場を完備しているので車での来店が主流で、入口のモアイ像を見つければ迷う心配はほぼないだろう。営業時間は平日が11:00〜16:30、土日祝は11:00〜17:00で、季節によって変動する場合がある。
定休日は火曜と水曜。富士山の見え方は天候と季節に左右されるため、晴れ予報の日を狙って訪れるリピーターが一定数いるという話を聞いた。四季で表情を変える山と、それに合わせて変わるメニューの組み合わせは、同じ店に何度通っても飽きにくい構造を生んでいる。次に行くなら冬の澄んだ空気の中で薪ストーブに当たりながら、雪化粧した富士山を眺めてみたい。


