無添加市場 | 臼と杵、そして無添加——栗原の工房が守る和菓子の本道

ずんだ餅から始まる、素材への真剣な向き合い方

無添加市場のずんだ餅は、厳選した枝豆の甘みと搗きたての餅の食感が合わさった商品だ。素材は減農薬米、北海道産甜菜糖、厳選小豆と片栗粉に限定されており、保存料や合成甘味料は一切使用していない。冷凍で届くため保存には困らないが、解凍後の食感は時間とともに変化する——それも米本来の性質であり、無添加市場はその変化を隠さない。ゆべしとの同時注文にも対応しているため、初めての方はセットで試す人が多いという。
「自然な甘さで子どもが気に入った」という購入者の声が目立つ。添加物ゼロの餅菓子として、食の安全を重視する層を中心にじわじわと認知が広がっている様子で、リピーターの定着率も高いと感じる。

1736年から受け継ぐ、米穀商の技と記憶

江戸時代から約300年——米穀商として培われてきた知識と経験が、無添加市場の製法の土台にある。臼と杵で蒸した米を搗くという本来の技法は、市販の粉を使う製法とは根本的に異なる食感を生み出す。宮城県栗原市一迫の工房で、代表・佐藤文紀氏はその技法を今も守り続けている。1736年の創業以来積み上げてきた経験が、「ごまかしのない味」の土台になっているという言葉に、説得力がある。
「米の命を別の形で未来へつなぐ」という言葉が、無添加市場の使命感を象徴している。時代が変わっても製法を変えないという選択は、商業的な合理性よりも、米に対する敬意から来ているのだろうと感じた。

地域の名産を素材に、ラインナップに個性を加える

栗原市を拠点にしながら、商品には地域の素材が自然に組み込まれている。鳴子温泉名物の栗餅、蔵王産ヨモギを使った草餅は、その代表例だ。ずんだ餅・ゆべしを軸にしつつ、餅・団子・大福・栗餅と幅広い品ぞろえで、日常のおやつから贈り物まで対応できる構成になっている。地域の豊かな素材を活かすことが、無添加という品質基準とも自然につながっている。
「地元の素材を使っているのが気に入った」という声もあり、地産地消を意識する購買層からの関心も高い様子。全国への通販に対応しているため、地域外からのアクセスも増えているという。

「添加物なし」を貫くための、仕入れと製法の一体感

保存料や合成甘味料を使わないという基準は、製法だけでなく仕入れの段階から徹底されている。「同じ志を持つ生産者」の素材だけを使うという方針は、北海道産甜菜糖や減農薬米の選定に直結している。代表自身の体験に基づく品質基準は、サプライチェーン全体に一貫して反映されている。工房はバス停・川口東町から徒歩2分、営業は10時〜20時で、電話(0228-54-2260)での問い合わせにも対応している。
個人的には、「ゆべしは米粉と醤油をじっくり練り込んで仕上げる」という説明のシンプルさが印象的だった。材料と工程を正直に示すことで、商品の信頼性が自然に伝わってくる。

無添加 ずんだ餅

ビジネス名
無添加市場
住所
〒987-2303
宮城県栗原市一迫字川口中野7-2
アクセス
バス停・川口東町から徒歩約2分
TEL
0228-54-2260
FAX
営業時間
定休日
URL
https://mutenkasijyo.jp