料理歴30年の店主が手がける和食と鉄板の一皿
横浜・弘明寺で昼夜問わず和食を楽しめる店として、地元の常連客を中心に支持を集めているのがハマの台所タケである。揚げ物、焼き物、煮物、刺身と品数の幅が広く、旬の魚介や季節の食材を使った料理が並ぶ。30年のキャリアを持つ店主が仕込みから仕上げまで一貫して担当しており、素材の鮮度を見極めたうえで調理法や味付けを決めている。盛り付けにも気を配り、目で見て楽しめる一皿を意識しているという。
個人的には、テーブルに届いた瞬間に立ちのぼる鉄板ステーキの香ばしさが印象的だった。肉厚に切り出したマグロを鉄板で豪快に焼き上げるこの看板メニューは、ふっくらした身の食感と焼き目の香りが同時に押し寄せてくる。友人やパートナーと訪れた際、鉄板が運ばれた途端にテーブルの空気が一気に変わるような、そんな場面が容易に想像できる一品だ。日本酒や焼酎との組み合わせを試してみる客も少なくないらしい。
貸切対応と昼飲みランチの使い勝手
会社の打ち上げ、友人同士の集まり、お祝い事など、目的に応じた貸切利用の相談にハマの台所タケは応じている。人数や用途をヒアリングしたうえで料理の構成や提供タイミングを調整し、参加者全員が食事を楽しめるよう段取りを組む流れだ。特に料理の量配分についてはきめ細かく対応しており、「余りすぎず足りなさすぎず」を意識しているとのこと。宴会の進行サポートまで含めて任せられる点は、幹事にとって心強い。
昼の営業では日替わりの刺身やとろっとした豚角煮、鉄板ステーキといったボリュームのあるランチメニューが揃う。昼飲みにも対応しているため、休日にふらりと立ち寄って一杯やりながら食事をする常連もいるという声が目立つ。営業時間は11:45から14:00(L.O.)で、おひとり様でも家族連れでも気負わず入れる雰囲気が昼の時間帯にはある。仕事の合間に短時間で食事を済ませたい人にも使いやすい構成になっている。
来店ごとに顔ぶれが変わるフルーツドリンク
気まぐれフルーツドリンクは、その名の通り季節によって使う果物が入れ替わる一杯。果物を丸ごと使って果肉の食感や香りをしっかり残しており、アルコール・ノンアルコールどちらでも注文できる。家族連れにも好評で、子どもから大人まで同じメニューを共有できるのが面白い。「今日は何のフルーツだろう」と楽しみにして来店するリピーターもいると聞く。
日本酒は冷酒から燗酒まで複数の飲み方で提供され、焼酎もロックや水割りなどスタイルを選べる。銘柄の入れ替わりもあるため、通うたびに新しい組み合わせを試せる余地が残っている。料理に合わせた一杯を店主に相談する客も多いようで、刺身には辛口の冷酒、鉄板ステーキにはしっかりした芋焼酎といった具合に提案を受けられる。飲み方の好みを伝えると、それに沿った銘柄を出してくれるという。
弘明寺駅徒歩5分・全19席のカジュアルな空間
弘明寺駅から歩いて5分ほど。カウンター5席に加え、4名掛けテーブルが3卓、2名掛けが1卓の計19席という規模感で、店内は適度な距離感が保たれている。カウンターは一人客やカップルに使い勝手がよく、テーブル席は家族や友人同士のグループ利用に向いている。夜の営業は17:00から21:30(L.O.)、定休日は火曜日で、予約なしでもそのまま入店できる。
「構えずに来られるのがいい」と感じる利用者も多いようで、仕事帰りにスーツのまま立ち寄るサラリーマンの姿が目に付く。店主やスタッフとの距離が近いぶん、初めてでもカウンターで自然と会話が生まれやすい。気取った接客ではなく、近所の馴染みの店に来たような空気がある。地域に根ざした営業を続けるなかで、そうした雰囲気が自然に出来上がってきたのだろう。


