家庭の食卓を思わせる日替わりのおばんざい
おばんざいダイニング いちくんでは、日々異なるメニューが並ぶ。飲食店での修行経験を持つ店主・木村亮一氏が、仕入れた食材の状態を見ながらその日の献立を決めるスタイルで、チューリップ唐揚げや手作りシューマイといった看板メニューに加え、旬の素材を活かした一皿が日ごとに入れ替わります。酒のアテとしても、しっかり食事としても成立する料理の幅が、通う頻度を自然に増やしている印象です。
「毎回違うメニューがあるから飽きない」「何を頼んでもハズレがない」という声がSNS上でも目立つ。個人的には、家庭料理の延長にありながらプロの手が加わっている絶妙な距離感が、この店の料理をいちばん的確に表しているように感じました。
都島区で唯一のフィンランド産ウォッカを置く酒棚
日本酒の銘柄を季節や客層に応じて入れ替えるという運営方針を、おばんざいダイニング いちくんは開業時から続けています。少量ずつ飲み比べできる提供方法を採っているため、普段は手を出さない銘柄にも気軽に挑戦しやすい。紅茶梅酒やハーブリキュール、定番の生ビール・酎ハイ・ハイボールまでドリンクの幅は広く、料理との組み合わせを考える時間そのものが楽しいと感じる利用者も多い。
大阪都島区ではここだけという取り扱いのフィンランド産ウォッカ「コスケンコルヴァ」は、雑味のないクリアな口当たりでおばんざいとの相性が良いと評判を集めています。ウォッカ好きが遠方から訪ねてくるケースもあるらしく、日本酒やビール以外の選択肢が充実している点は、同規模の飲食店と比較しても珍しい部類に入ります。
一人で切り盛りするからこその距離感
木を基調とした内装にスポーツ中継が流れるモニター、カウンターとテーブルを備えた店内は、代表の木村氏がひとりで運営しています。この規模だからこそ客との会話が生まれやすく、初来店でも常連のような空気感に溶け込めるという口コミが繰り返し寄せられています。一人飲みの利用者が多い一方で、グループでの来店にも対応しており、席の使い方に窮屈さはありません。
「第二の実家みたい」という表現で店を紹介する常連客がいるほど、居心地の良さへの評価は根強い。仕事帰りにカウンターへ座り、おばんざいをつまみながら店主と野球の話をする——そんな過ごし方が日常になっている人も少なくないようです。
深夜営業とせんべろセットが支える気軽さ
大阪市都島区内代町1丁目、バス停・都島本通五丁目停留所から徒歩約1分の場所に店を構えています。大阪メトロ野江内代駅からも徒歩約6分とアクセスは良好で、平日の営業時間は18:00から翌2:00まで。土日祝は15:00から23:00で開けており、昼飲みの需要にも応えています。
せんべろセットが用意されている点は、ふらっと立ち寄るハードルを下げる大きな要素です。支払いは現金のほかクレジットカードやQRコード決済に対応しており、手持ちを気にせず入れる。深夜帯まで営業している飲食店が限られるこのエリアで、遅い時間の選択肢として重宝されている実態がうかがえます。


