香川の骨付鳥を吉祥寺で丸ごとかぶりつく
国産鶏もも肉を一晩スパイスに漬け込み、オーブンでじっくり焼き上げる骨付きもも焼きが、もも吉 吉祥寺の看板料理にあたる。皮目はパリッと仕上がり、噛むたびに肉汁がじわっとにじむ。鉄板に溜まった鶏の脂とタレを銀シャリおむすびにつけて食べる常連も多く、これが目当てで通うという声が目立つ。香川名物の骨付鳥を武蔵野市で本格的に出す店として、豪快にかぶりつくスタイルがそのまま楽しめる。
個人的には、スパイスの効き具合が絶妙だった点が印象的だった。辛すぎず、鶏自体の旨味をしっかり感じられるバランスに仕上がっている。ビールやハイボールと合わせる客が大半で、骨付鳥一本を丸ごと頬張る光景は店内のあちこちで見られる。専門店レベルの完成度を、居酒屋の気軽さで味わえるのがこの店の立ち位置だろう。
生ビールSORACHIと全国の地酒が揃うカウンター
生での提供が珍しいビールSORACHIを常時用意しており、骨付きもも焼きのスパイシーさとの組み合わせを狙って注文する客が多い。全国各地から仕入れた地酒やワイン、焼酎、果実酒も季節ごとに入れ替わる。ドリンクメニューの幅広さは酒好きにとって嬉しい構成で、料理に合わせて一杯ずつ選ぶ楽しみがある。カウンター17席を含む全31席の店内で、一人飲みでも気兼ねなく過ごせる。
飲み放題付きコースは複数のプランから選べ、骨付鳥を一本ずつ味わうかぶりつきコースや、料理をシェアするタイプも用意されている。最大14名まで対応可能な宴会席があるため、忘年会や女子会の幹事からの予約が入りやすいという。二次会利用にも向いた立地で、吉祥寺駅北口から徒歩約5分。駅からの距離感がちょうどよく、集合場所としても使い勝手がいい。
旬の食材を活かしたおばんざいと20年超の料理づくり
朝採れの野菜を仕入れ、素材の食感を残しながら一品ずつ手作りするおばんざいが、骨付鳥と並ぶもう一つの柱になっている。季節ごとにメニューが替わるため、来店のたびに違う皿と出会える。あっさりした小鉢からボリュームのある一品まで振り幅があり、食事使いでも酒の肴としても成立する。20年以上にわたって創意工夫を続けてきた料理づくりの蓄積が、メニュー全体の安定感につながっている。
「鶏料理の店だと思って入ったけれど、おばんざいの種類に驚いた」という口コミは少なくない。野菜中心の品が充実しているおかげで、肉料理だけでは重いと感じる人にも対応できる。老若男女を問わず注文が入るのは、選択肢の広さがあってこそ。鶏と野菜を交互につまみながら杯を重ねる、そんな使い方が自然とできる店だ。
木の質感を活かした店内と帰り際のカイロ
もも吉 吉祥寺の内装は木材を基調にしており、照明も控えめに抑えられている。一人でふらりと立ち寄るにも、デートや少人数の集まりにも合う空気感で、長居しやすいと感じる利用者も多い。全31席のうちカウンターが17席を占め、厨房の様子を眺めながら飲める配置。駅前の喧噪から少し離れた立地が、落ち着いた時間を後押ししている。
帰り際に温かいカイロを手渡すというちょっとした心配りが、この店にはある。料理や酒の質だけでなく、滞在全体の印象を残そうとする姿勢が見え隠れする。冬場にこのカイロをもらって嬉しかったという感想がSNS上でも散見され、再訪の動機になっているケースもあるようだ。武蔵野市吉祥寺エリアで「また行きたい」と思わせる居酒屋として、静かに支持を集めている。


